おそらく、一本の木から削り出して創られたものです。 ネズミ２匹が、戯れているのか、争っているのか、見る方によって、ユーモラスにも様々に映るようです。 由来や作者は不明ですが、古そうなものです。 昨今にはない媚びぬ作風、その素朴かつダイナミックさを醸しだしていませんか。 壁掛け状態でも、飾れそうです。 一つの木から削りだしたとの推察の、最たるその根拠は、尻尾を咥えている鼠の、この鼠にある尾尻が、下の土台板から生えるように、削りだされているのがわかるからです、写真９の起点です。 これに沿って視るところ、その全体に継ぎ目がなく、全て一体の木からのものと推察します。 もちろん鼠の体と、土台板とに、後で接合されたような痕跡は見受けられません。 但し専門鑑定家ではないので、このような推察にて最適解になりますが、こうした非量産性の独創的作品は、これからも益々と希少性が、増し伴うとおもわれます。 重量約３５０g